フェムテックに注目
■米Forbesが選ぶ「次のユニコーン」25社(2024年版)というのが発表されました。意外だったのは、その2社にフェムテック企業が入っていたことですね。
米Forbesが選ぶ「次のユニコーン」25社(2024年版) | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)
ミディ・ヘルス(Midi Health) 概要: 更年期障害に特化したオンライン治療を提供する企業。不眠や鬱病など、更年期に関連する症状を治療するプラットフォームを展開。50歳以上の女性たちが創業し、著名な女性投資家からも出資を受けています。
イクイップ(Equip) 概要: 摂食障害(拒食症、過食症など)に特化したオンラインセラピーを提供する企業。専門の心理学者や医療従事者と連携し、患者ごとにカスタマイズされた治療プログラムを提供。創業者自身の体験を基に設立され、保険会社との提携により幅広い利用者を支援しています。
フェムテック(Femtech)とは、女性(Female)と技術(Technology)を組み合わせ、女性特有の健康課題を解決する製品やサービスを指す言葉です。月経・妊娠・出産・更年期、摂食障害など、多岐にわたる領域で新しいサービスが登場し、注目を集めています。
ところで、日本でのフェムテックはどうなのでしょうか?気になったので少ししらべてみました。
日本の主要フェムテック企業
日本ではまだ黎明期といえるものの、エムティーアイ(9438)が提供する「ルナルナ」など、生理管理やオンライン診療の分野で知名度を高めています。また、メドレー(4480)は「CLINICS」で婦人科領域のオンライン診療にも対応。未上場ではフェムテック製品のECを展開するfermataや、更年期ケアを扱うTRULYなどが活動中のようです。
このようにフェムテックが躍進中なのは、女性の社会進出とダイバーシティ推進に加え、オンライン診療技術やAIが後押ししていることが大きな要因だと思われます。これまで軽視されがちだった女性の健康課題が、新たな投資対象としても注目されるようになり、市場は急速に拡大しているのです。
フェムテック市場は米国で先行しつつ、日本でも上場企業からスタートアップまでが参入し、裾野が広がりつつあります。今後注目していきたいと思います。